こんにちは。ママ薬剤師M子です。ここまで、溶連菌のM子の体験談や、溶連菌に感染した時にはお薬をいつまで飲むの?といった、溶連菌についてママ薬剤師目線でお伝えしてきました。
子どもが溶連菌感染症になると、「普通の風邪と何が違うの?」「検査って痛い?」「熱が下がったら保育園に行っていい?」「抗生剤は本当に飲み切らないとダメ?」など、気になることがたくさん出てきますよね。M子自身も、息子が溶連菌になったときは、熱の経過や発疹などにかなり不安になりました。

「ただの風邪だと思っていたのに、こんなに高熱が続くの…?」と心配で、何度も体温を測ったことを覚えています。
今回は、子どもの溶連菌感染症について、実際によく聞かれる疑問をQ&A形式でまとめました。
薬剤師として、そして子育て中の母としての視点も交えながら、できるだけわかりやすくお伝えします。



Q1.溶連菌に特徴的な症状はある?

子どもの風邪がいつもの風邪と違う気がする…
溶連菌は、そんなふうに始まることも少なくないんです。
代表的な症状としては、発熱、のどの強い痛み、頭痛、いちご舌、発疹、リンパ節の腫れなどがあります。
特に、「のどがかなり痛そう」「急に高熱が出た」というケースでは疑われることがあります。ただし、症状の出方には個人差があります。全部そろうわけではありません。
特に小さい子どもは、「のどが痛い」をうまく言葉で表現できないことがあります。そのため、急に不機嫌になった、よだれが多い、食べたがらない、飲み込みたがらないなどの様子から気づくこともあります。

M子の娘もうまく言葉を伝えられなくて、最初は普通の風邪だと思っていましたが、食欲がいつもより大分少なく機嫌が悪いことから、検査した結果、溶連菌が分かったこともあります。
また、乳幼児では溶連菌の症状の一つとして「肛門溶連菌性皮膚炎(参考1)」といって、おむつかぶれのような症状が出ることもあります。普段のおむつかぶれケアで改善しない場合や、発熱を伴う場合は受診をお勧めします。
Q2.溶連菌の発疹はどんなふうに出る?
溶連菌では、細かい赤い発疹が出ることがあります。首や胸、お腹から広がることが多く、「なんとなくザラザラしている」ように感じる場合もあります。
ただ、発疹が出るタイミングや程度もかなり個人差があります。
- 熱と同時に出る
- 数日後に出る
- うっすらしか出ない
- 発疹が目立たない
というケースもあります。

さらに、手足口病、ウイルス性発疹、薬による発疹など、似た症状を起こす病気もあります。「発疹がある=絶対に溶連菌」とは言い切れないため、自己判断はせず受診することが大切です。
また、回復してきた頃に、手足の皮がむけることがあります。びっくりする保護者の方も多いですが、回復の経過の中でみられることが多いです。
Q3.熱がなくても溶連菌になる?
一般的には高熱のイメージが強いですが、熱が目立たないケースもあります。特に、早めに受診した場合、軽症の場合、年齢が低い場合、何度か感染している場合などでは、典型的な症状がそろわないこともあります。

前は熱が出たのに、今回は熱が出なかったけど、溶連菌なの?と思ったことがあります。
逆に、高熱だけが続いていて、発疹もいちご舌もなく、後から溶連菌だったとわかることもあります。
Q4.溶連菌の検査は痛い?注射するの?
「検査するよ」と言われると、子どもって“注射”を想像して泣いてしまうこと、多いですよね。溶連菌の検査は注射ではなく、基本的には綿棒でのどをぬぐう検査です。
そのため、少し気持ち悪い、オエっとなる、一瞬痛い感じがすることはありますが、通常は針を刺す検査ではありません。
主に行われるのは次の2種類です。
抗原検査
5〜15分ほどで結果が出る検査です。外来で最もよく行われています。
培養検査
結果が出るまで2〜3日ほどかかりますが、より詳しく調べられる検査です。
ただし、熱が長引いている、全身状態が悪い、他の病気も疑われる場合には、採血を行うこともあります。なので、「絶対に針を刺さない」とまでは言い切れません。
M子の息子も、熱が長引いたときには採血をしたことがありました。
親としては本当に心配でしたが、小児科の先生や看護師さんがやさしく声をかけながら対応してくださって、とても救われました。

小児科って、子どもだけじゃなく、親も支えてくれる場所なんですよね。診察室で先生に「大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、ホッとした経験が何度もあります。
Q5.熱が下がったらすぐ登園・登校していい?

やっと熱が下がったから登園できるかな?
熱が下がるといつから保育園や学校に行かせていいのか悩みますよね。特に仕事をしていると、いつから預けられる?仕事を休める?周りにうつらない?と焦る気持ちも出てくると思います。
でも、溶連菌は熱が下がったあとも注意が必要です。
また、のどの痛みが強い、ぐったりしている、食べられない場合は、無理をしないことも大切です。「熱が下がった=完全復活」ではないんですよね。
特に溶連菌は、のどの痛みがかなり強いことがあります。大人でもつらいので、子どもならなおさらだと思います。

M子の息子も、熱が下がっても「飲み込むと痛い…」と言って食事が進まないことがありました。
そのときは、ゼリー、アイス、スープ、冷ましたうどんなど、“飲み込みやすいもの優先”で過ごしていました。
「ちゃんと食べさせなきゃ」と焦ってしまいますが、水分が取れるようになったら第一段階クリアくらいで、少しずつ回復を待ちましょう。
園や学校によっては、登園許可証が必要な場合もあります。受診時に医師へ「いつから登園できますか?」と確認しておくと安心です。
Q6.再受診した方がいい目安はある?
子どもの熱って、本当に心配ですよね。
特に溶連菌は、「抗生剤を飲めばすぐ良くなる」というイメージを持っている方も多いと思います。だからこそ、熱が下がらない、元気が戻らない、発疹が増えたとなると、とても不安になりますよね。
M子も以前、「本当にこの薬効いてるのかな…」と夜中に何度も熱を測っていたことがあります。
再受診の目安としては、「抗生剤を2日ほど飲んでも熱が下がらない、のどの痛みや発疹が改善しない、一度よくなったあとに再び症状が出る」などがあります。また、尿がコーラ色っぽい、むくみが強い場合には、腎臓の合併症の可能性もあるため、早めに受診しましょう。

M子は、受診したときに毎回、「どんな症状があったらまた来た方がいいですか?」と聞くようにしています。そうすると、「2日たっても熱が下がらなかったら来てね」など、具体的な目安を教えてもらえることが多いです。
“聞いてみて初めてわかること”って、意外と多いんですよね。
親って、「こんなこと聞いていいのかな?」と遠慮してしまうこともありますが、不安なことは家に持ち帰らずに、病院や薬局で聞いた方が、親も子供も安心できることが多いです。少し勇気がいりますが、一緒にがんばりましょう!
Q7.抗生剤は何種類かある?飲む期間も違う?

5日で終わる薬もあるって聞いたけど、うちは10日分…なんで?結構大変。。。
溶連菌では、ペニシリン系抗生剤がよく使われます。代表的なお薬が「ワイドシリン(アモキシシリン)」です。このタイプのお薬は、溶連菌の合併症予防効果が高いとされていて、まず選ばれることが多いです。
ただし、服用期間が10日間程度と長めです。長いのですが、症状がよくなったからといって途中でやめてしまうと、あとから合併症につながる可能性もあります。
そのため、“熱が下がった=治療終了”ではなく、“最後まで飲み切る”ことが大切です。
一方で、アレルギーがある、効果が不十分、飲みにくいなどの場合には、別の種類が選ばれることもあります。
中には5日間で終わるタイプもありますが、「短い=良い」とは限りません。

子どもの症状や体質に合わせて選ばれているため、自己判断で中断しないようにしましょう。また、5日分のお薬でも、症状によっては追加で5日処方されることもあります。
Q8.ワイドシリンの飲ませ方のコツは?
ワイドシリン細粒は、比較的飲みやすいミックスフルーツ味です。ただ、実際には「最初は飲めたのに途中から嫌がる…」ということもよくあります。
理由のひとつが、“時間がたつと苦味が出やすい”ことです。
そのため、少量の水で溶かす、溶かしたら早めに飲むのがおすすめです。
また、ワイドシリンは1回量が多めなので、水を入れすぎると飲み切れなくなることもあります。子どもの薬って、「飲ませるだけでひと仕事」ですよね。
M子も、薬を前に息子とにらめっこ状態になることがあります。特に10日間続くと、途中で親も疲れてくるんですよね…。

そんな時こそ、子どもとともに頑張った自分をほめています!
もし飲みにくい場合は、アイス、ヨーグルト、プリンなどを使う方法が合うこともあります。ただし、混ぜる食品との相性もあるため、心配な場合は薬剤師へ相談してください。
また、アモキシシリンは便がゆるくなることがあります。整腸剤が一緒に処方されることも多いですが、下痢が強い、水分が取れない、薬を飲んだあとで発疹が出たなど、気になる症状がある場合は、自己判断せず早めに相談しましょう。
Q9.溶連菌はなぜ「怖い病気」と言われるの?
溶連菌は、適切に治療すれば回復することが多い病気です。
一方で、腎炎、心臓の合併症、劇症型溶連菌感染症など、まれに重症化するケースもあります。

「怖い病気」と聞くと不安になりますよね。でも、必要以上に怖がりすぎる必要はありません。
大切なのは、早めに受診すること、抗生剤を最後まで飲むこと(お薬が合わなかった場合などは別として)、症状の変化を見ることです。
M子自身、息子の溶連菌でかなり不安になりました。でも、小児科の先生や看護師さん、薬剤師さんにたくさん助けてもらいました。
親だけで抱え込まず、先生に「心配ですが、様子はどこまで見ればいいでしょうか」と相談して大丈夫です。子どもの病気って、“親が不安になること”も自然なことなんですよね。
Q10.どの年齢の子どもがかかりやすい?
一般的には、5〜15歳くらいの子どもに多い感染症です。ただし、乳幼児(1歳未満)でも感染することがあります。
小さい子では、長引く鼻水、不機嫌、微熱、食欲低下など、一見すると普通の風邪のように見えることもあります。だからこそ、「ただの風邪かな?」と思っていても、経過を見ることが大切です。
M子自身も、子どもの体調不良では、“元気があるか”をかなり見るようにしています。
症状そのものだけではなく、いつもよりぐったりしていないか、水分が取れているか、表情が違わないかなども大事なサインだと思っています。
「様子見でいいのかな…?」と迷ったときは、こども電話医療相談ダイヤル(参考2)やかかりつけ医へ相談するのもひとつの方法です。
まとめ
溶連菌感染症は、適切に治療すれば回復することが多い病気です。ただし、症状の出方、熱の経過、発疹、抗生剤の効き方には個人差があります。
特に大切なのは、処方された抗生剤を最後まで飲み切ること、子どもの様子をよく観察すること、不安なときは早めに相談することです。

子どもの体調不良は、親として本当に不安になりますよね。M子自身も、毎回かなり心配しています。だからこそ、「こんなことで相談していいのかな?」と思わず、小児科や薬局を頼ってくださいね。
“親の不安を相談する”のも、とても大切な受診理由だと思っています。
みなさんのお子さんの症状がよくなりますように。
ママ薬剤師M子
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