こんにちは、ママ薬剤師M子です。今回は、メプチンの効果と使い方についてです!
薬剤師よりも、ママとして気になったこともまとめてます!
前回は、「メプチンのキホン」と題してメプチンっていったい何?をお伝えしましたので併せてお読みいただけると幸いです。
メプチンの効能&効果
前回の「メプチンのキホン」でもお伝えしましたが、メプチンの添付文書(お薬の説明書)によると、以下のように定義されています。
気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫の、気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解1
簡単にいうと効能効果は、「息苦しいときの気管を広げるお薬」という感じでしょうか。
お薬の説明書は難しいですね。
メプチン吸入液ユニットの量&使い方
次に、メプチン(一般名:プロカテロール塩酸塩水和物)吸入液ユニットの量と使い方について、同じく添付文書を見てみます。
プロカテロール塩酸塩水和物として、通常成人1回30~50μg(0.3~0.5mL)、小児1回10~30μg(0.1~0.3mL)を深呼吸しながらネブライザーを用いて吸入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。1
なお、ネブライザーとは、液体の吸入薬を細かい霧状にする医療機器ことです。気管支や肺、鼻の奥などにお薬を届け、喘息や気管支炎、副鼻腔炎などの治療に用いられます。
病院を受診した時にネブライザーで吸入をしてくれることもありますが、頻繁に吸入が必要な場合は自宅で購入することもあります。
M子は1人目が産まれて1年くらいしてから、病院で吸入を指示されることが多くなり、夫が購入したのが上のネブライザーです。5年目突入してガンガン使われてます!病院から借りてもよいのですが、子連れで重たいネブライザーを持ち帰り&戻しを考えると、買って正解だっと思える一品でした。(使わないに超したことはないのですが・・・)
少しマニアックな「メプチン吸入液ユニット0.3mL」は何滴入ってる?
ここからは少しマニアックかもしれません。医師の方によりメプチンの処方量が異なることが多いため、備忘も込めて書いています。
「メプチン吸入液ユニット0.3mL」の添付文書上の用量の記載は1回○mLとなっているものの、医師からの指示は1回○滴と指示されることが多いです。さて、メプチンユニットには何滴入っているのでしょうか?
0.3mLが何滴なのかをメーカーさんに問い合わせました。おおよそ6滴分に相当するそうです。ただし、切り口の大きさで1滴が大きくなり、5滴になることもあるそうです。
M子家のメプチンで確認すると確かに、6滴しっかり出てきました。勿体ないですが目で見て確認したかったので実験です。
滴数さえわかれば、用量が確認しやすい(気がするのはM子だけでしょうか)ですね!先生の指示から投与量を確認したいときに、参考にしていただける方がいれば幸いです。
メプチンの量に関してのM子の経験談
今回、マニアックな量まで書いたのには理由があります。
実はM 子の子供2人とも(3歳の息子と1歳の娘)が、気管支炎でほぼ同時期に咳がひどくなり、病院を受診したことがありました。病院側の予約が取れない事があり息子と娘で別々の病院を受診しました。その際、小さい娘の方が、息子よりも投与量が多く処方され戸惑ったことがありました。
娘→「メプチン吸入液ユニット0.3mL」1回全量(6滴程度)、1日2回
兄→「メプチン吸入液ユニット0.3mL」1回2滴、1日2回
お兄ちゃんの医師からは、「13キロだから2滴。」、娘は、「全量入れてください。」と言われ、医師によってかなり幅がある体験をしました。
ちなみに、子供2人とも、体格は年相応で呼吸機能も二人共問題ないと思ってました。そして、投与量の多い娘が特別重症である印象も持っていませんでした。
薬剤師として他の患者さんの処方せんを見て、「メプチン吸入液ユニット」の処方があるときに、副作用が出ていないか、効果が出ているかなどの確認は必ずしています。しかし、このように幅がある吸入薬は、投与量まで把握することはなかなか難しく、過量でないかの確認をする程度にとどまることが多かったです。
先生方は疾患に対して処方を行う際、経験はもとより、添付文書やガイドラインなどの指針を必要に応じて参考にされていますが、メプチンの使い方についても様々な考え方があるようです。23
添付文書上は、0.1(2滴)~0.3(6滴)mLと幅広いですが、いずれも範囲内です。医師の方の経験則や患者の状態を見て決めていると考えたため、驚くこともないのかなと改めて勉強になりました。
メプチンの効果と効能のまとめ!
投与量がどれくらいかを確認できたところで、肝心なことは、個々人で反応性が異なるということです。ですので、実際に使用してみて、お薬は効いている/効き過ぎている症状が出ていないか、などを確認していく必要があります。
お子さんの一番近くで様子を見ておられるママさん方が知っておかれると、いろいろな変化にも気付きやすいですし安心しますね。
今回は、メプチンの効果と効能ということで、書かせていただきました。次回は、メプチンの副作用や注意点について触れたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ママ薬剤師M子
【参考文献等】
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