いつもお薬の説明ばかり書いていましたが、今回は「私、実は緑内障なんです」のお話です。
緑内障のお薬の説明は、患者さんへ丁寧にさせていただいていますが、身内にも緑内障はおらず、自分が罹ることとは無縁と思っていただけにびっくりしています。
複数回に分けて、緑内障発見にいたるまでの経緯と自身に使われたお薬などの感想を交えてお伝えできればと思ってます。
緑内障って何?
医師ではないので一般的な説明になりますが、眼は、毛様体でつくられる眼房水という液で満たされています。
眼房水は、血管のない角膜、水晶体および硝子体に栄養を与える働きをしています。そして、眼圧を一定に保つという役割を担っています。眼房水がうまく排出されないと眼圧が上がり、視神経を圧迫します。そして、視神経が障害されることで視力が低下してしまうのが緑内障という病気です。
きっかけは健康診断
先日、職場の健康診断で「視神経乳頭陥凹」を指摘され、ネットでどんな状態なのか調べると、生まれつきのこともあり、緑内障は断定できないことが多いと書いてあったりして、まさか緑内障ではないだろうと思いながら、眼科へ精密検査を受けに行きました。
視神経/乳頭/陥凹は(ししんけい/にゅうとう/かんおう)と読みます。陥凹で「かんぼこ」とは読まないんですね。
眼科での検査結果
眼科では以下のまず4種類を検査しました。
検査項目 | 検査結果 |
---|---|
視力検査 | 今まではかっていた視力と遜色なし |
眼圧測定 | 両眼とも正常範囲内 |
眼底検査 | 視神経乳頭陥凹+ |
視野検査 | 右眼:異常あり、左眼:異常なし ※しかしながら、おそらく両眼とも異常なし |
その後、「視神経の画像検査」を”光干渉断層計(OCT)“で1で、チェックしてもらいました。
この検査ができたおかげで再現性のある検査ができ、緑内障の診断が正確に
行えるようになったと、先生が仰っていました。
その結果、左右とも、視神経が欠損している部分が少しある。との説明がありました。
医師からの説明と告知
以上の検査結果から、
確かに、眼底検査で視神経乳頭陥凹が見られる。光干渉断層計でも、視神経の異常が見られました。眼圧も正常範囲とはいえギリギリ。
緑内障はほぼ確定でしょう。
進行を遅らせるためには、目薬での治療を開始することをお勧めします。とのことでした。
まさかなそんなことは無いよね、と思っていたので、言われた瞬間は心の整理も、今後どうしたらよいのか分からない状態でした。なんとなく知っているのは、緑内障は、放っておけば、いずれ失明することもある、ということ。でした。
ということで、現実を受け入れるため、それと、薬剤師として、実際に緑内障の患者になったわけですから、患者さんにもっと寄り添えるチャンスです(超ポジティブ)。私の臨床経過も含めて、緑内障のお薬についても伝えていければと思ってます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ママ薬剤師M子
【参考文献等】- 網膜の変化を素早く詳細に調べることができる検査[↩]
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