こんにちは。ママ薬剤師M子です。
前回のブログでM子が緑内障と診断された経緯と、治療の第一歩として処方されたエイベリスについてお伝えしました。緑内障治療は長い旅のようです。
今回はその「エイベリス」を使ってみて実際どうだったかという事を実際使用した人の視点で書いていきたいと思います。
エイベリス利用したばかりの感想
エイべリスに期待を込めて、お薬をもらってから早速さしてみました。
すると、点眼後、すぐに目がなんだか重だるい感じで違和感がとてもありました。 また、鏡を見てびっくり、両眼とも、うさぎのように真っ赤に充血しています。
心配になってすぐに調べると、「充血は点眼後8時間もすると完全に消失することが多い1」そうなので、待ってみました。
赤い目が消えない・・・
しかし、M子の場合、8時間たっても、夜になっても、充血は消えませんでした。それに、目が霞んで、字がとても読みづらくなりました。また、明らかに、何かを見る時、以前よりも目を細めていることに気がつきました。
仕事柄パソコンをよく使うのですが、仕事がしづらくて、なんだか目もしぱしぱするし、生活の質(QOL)がだだ下がりになってしまいました。
何か違うなぁと思い、改めてエイベリスの添付文書を確認してみると、副作用の項目に「結膜充血、羞明(まぶしさ)、眼乾燥感」などがあり、M子に起きている症状と一致しました。それに、眼も見えづらい・・これは、重大な副作用の欄にも(視力低下、視力障碍などが・・・)と書いてあったので、とても気になりました。
そして、点眼開始から3日後とうとう、まぶしさと見えにくさに耐えられず、中断してしまいました。土日をはさんだので、2日間点眼せず、週があけた後で受診することにしました。
エイベリス点眼液開始から5日後の受診
エイベリス処方後、副作用のような症状があったので病院を受診し、医師に
「今起きている症状」「充血が治まらないこと」「見えにくさやまぶしさのせいで、生活や仕事がしづらいこと」などを伝えました。
そして、診察後医師から伝えられたことは、
眼に傷はない。眼底も大丈夫そう。
眼の充血はどうしても起こりやすいけど、時間がかかって慣れてくる人も多い。
どうしても気になる場合は、もう一つ、緑内障の治療の初期に使用できる点眼薬(β遮断薬)があるけど、これは喘息とか心疾患とか、気にしなければいけないこと、副作用が出る頻度も高い。
他のプロスタグランジン関連薬を試してみる手もあるが、他の点眼薬は色素沈着がほぼ必須。プロスタグラン関連以外を選択すると、今後の治療の選択肢が大きく狭まってしまう。いろいろ気になるとは思いますが、今お伝えできる選択肢はこれくらいです。
と、言われました。予想した以上の副作用の出方にびっくりして伝えたものの、先生は対応に慣れているようでした。きっと、同じように訴えてこられる患者さんが多いのでしょうね。
しかし、M子の質問の意図は、「今の副作用が出ていても、中止せずに安心して続けて良いのかということ」で、今すぐに辞めたいとも思っていませんでした。正直なところ、「薬を変えずにできることを簡単にでも教えてもらえるとありがたいのになー。」と思ってしまいました。
今回の終わりに
患者さんは、体の不調が辛いのと、それが心配だから受診するのですよね。M子やM子の子供も含めて患者さんの立場になることが多くなって改めて、M子が患者さんに服薬指導をする際も、わかりやすい説明はもとより、患者さんが何を聞きたいかを、きちんとヒアリングできるようにしたいと、肝に銘じておこうと思いました。
とりあえず今言えることは、「自覚症状は出ているが、中止するような症状は出ていないという様子でした。」
眼圧降下はすぐすぐに結果が出るものではないですので、今後の効果に期待し、今できることは何かを考えたものを次回お伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。誰かのお役にたちますように。
ママ薬剤師M子
【参考文献等】
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