ベンザブロックYASUMOは休める風邪薬?薬剤師の観点から見てみました!【薬剤師作成】

OTC・一般薬
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子供が夜寝ない、寝ても急に泣き出すなどを繰り返していると睡眠不足が蓄積されて、免疫が低下して
よく風邪をひいてしまいます。子供たちのためには病院にかかれても、ママはなかなか病院受診の時間がとれない。

これって、ママあるあるだと思ってますがいかがでしょうか。

そんななか、テレビのCMで大量に流れている、「ベンザブロックYASUMO」という商品を見つけて、「しっかり寝て早く治してくれる風邪薬」というキャッチフレーズ。これ、私のための薬かも?と思ってしまいました。せっかくなので、成分を調べてみました。どの成分が、眠れるようになるのでしょうか。

ママM子
ママM子

最近、ママパパが別に受診するのも大変でしょうとのことで、子供と一緒に診察していただける小児科さんに出会えました!子供の診察も的確なので、とてもありがたい存在です!

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しっかり眠れる?風邪薬YASUMOの成分

YASUMOのホームページに成分表がありましたので、記載してみます。

イブプロフェン450mg熱をさげ、のどなの痛みをやわらげる
トラネキサム酸420mgのどの痛みをやわらげる
グアイフェネシン250mg       たんを出しやすくする
ジフェンヒドラミン75mg 鼻水、鼻詰まりを和らげる
リボフラビン12mg ビタミンB2
デキストロメトルファン48mg咳を和らげる
Dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg咳を和らげる
ベンザブロックYASUMO | ベンザブロック https://benza.jp/benzablock-yasumo/

うーん、これを見る限りとくに、睡眠を誘発しそうな成分は見当たらないですね・・・
ホームページをよく見ると、総合感冒薬によく配合されているカフェインがYASUMOには入っておらず、睡眠を邪魔しないのだそうです。

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「YASUMO」について薬剤師視点で気にすること

お薬の説明書(添付文書)にもありますが、この医薬品は第2類医薬品です。そのため、説明書の指示通り服用しないと効果が出ない、または、出すぎたりすることがあるので、気をつけてくださいね。

ベンザブロックヤスモは、1日3回飲むお薬です。

この商品のキャッチフレーズにもある通り、「眠りを助ける」ということ≒日中も眠くなる可能性が高いですね。そのため服用後は、乗り物や機械などの運転は控えてください。

M子
M子

仕事、家事もほどほどにして、一日休む日、と決めて過ごせるといいですね。(そんな日が訪れる日はくるのかは、だいぶ先かもしれませんが。。)

「ジフェンヒドラミン」は抗ヒスタミン成分です。

抗ヒスタミン薬で見られる口渇などの副作用、これは抗コリン作用による症状と言われています。この作用は、おしっこが出にくい方(前立腺肥大のある方)、緑内障(隅角が閉塞しているタイプ)のある方には、症状を悪化させる可能性があるので服用できません。緑内障のタイプによっては飲める場合もあるので、薬局の薬剤師さんに尋ねてみてください。

「メチルエフェドリン」は咳止めです。

これは咳を止めてくれるお薬ですが、交感神経を興奮させる作用を併せ持っています。交感神経が興奮すると、血圧を上げたり、血糖値を上げたりしてしまう可能性があります。ですので、高血圧や糖尿病、心臓病、甲状腺機能亢進症を持っている方は、この成分が入っていないものを選択されることをお勧めします。

この薬の、(おそらく)中心人物といっていいほどの成分のイブプロフェン。

熱や炎症を強力に鎮めてくれますが、一方で15歳未満には使用できません。また、出産予定日12週以内の妊婦さんは服用してはいけません。また、ベンザブロックYASUMOのイブプロフェンの量が450mgと最大量(600mg)ではないので禁止事項にはなっていないのですが、NSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)に分類されるので、胃や腎臓に負担がかかりやすいです。胃腸障害、高血圧、腎臓病をお持ちの方は十分に注意し、アセトアミノフェンなど、上記の負担のかかりにくい成分が入ったお薬を選択されることをお勧めします。(一緒に飲んではいけません。)

どの総合感冒薬にも言えることですが、

細菌・ウィルスが悪さをしていたりすると、病院を受診しないと治りにくい場合もあります。これから流行る時期にもなるインフルエンザ、気管支炎なども、受診しないとなかなか治りません。

また、イブプロフェンなどのNSAIDsと呼ばれている解熱鎮痛薬は熱を下げてくれるのはありがたいですが、熱が上がっている状態で体が風邪のウイルスと戦っているのに、熱を下げることで逆に戦えなくなってしまい、余計治りにくくなってしまうこともあります。なので、2、3日飲んでも良くならない場合は、早めに受診してください。

ただ、飲むと、熱も炎症も抑えてくれるので、体は本当に楽になります。ママは、自分の時間がなく、きつくても自分に鞭をうたなければならない場面が多々あります。どうしようもないとき、少しの時間薬に頼るの、私はありだと思っています。

注意事項については、お薬の説明書にも詳しく記載されていますし、薬局の薬剤師さんにも相談してから購入されてくださいね。特に、妊娠・授乳中については必ず医師・薬剤師の方に必ず相談してください。

ベンザブロックヤスモを知ってから、幸いにもひどい風邪をこじらせていないのですが、私も今後、お世話になるかもしれません。みなさんの風邪が早く良くなりますように!

最後までお読みいただきありがとうございました。

薬剤師M子

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